セミナー事務局とは?仕事内容・収入・なり方まで、現役が全部話します
こんにちは、実原です。
「セミナー事務局」という言葉で、Googleを検索してみてください。
出てくるのは、企業向けのイベント代行会社ばかりです。
「個人が、在宅でなれる職業」としてこの仕事を説明した記事は——僕が探した限り、1本もありませんでした。
でも、この職業は実在します。
僕自身が13年この仕事をやってきて、いまは会社としてセミナー事務局を請け負い、事務局を育てる講座までやっています。
未経験からこの仕事に就いて、毎月報酬を受け取っている卒業生もいます。
誰も書かないなら、僕が書きます。
セミナー事務局とは何か。何をやるのか。いくらになるのか。どうやったらなれるのか。
この1記事で、全部お話しします。
セミナー事務局とは?

セミナー事務局とは、「教える人」の裏方を専門に引き受ける仕事です。
「セミナー」と聞くと、大きな会場で話すビジネス講師を想像するかもしれません。
でも実際は、もっとずっと広い世界です。
コーチ、カウンセラー、占い師。
整体師、ネイリスト、ヨガの先生、お料理の先生。
いま、あらゆる業種の人が、自分の技術や経験を「教える側」に回って、セミナーやオンライン講座という形で人に伝えています。
この全部の裏側に、事務局の仕事があります。
(この記事では、こうした「教える人」をまとめて講師と呼びますね)
そして世の中には、教える内容は一流なのに、パソコン作業や運営がとにかく苦手……という講師がたくさんいます。
講座を売ることも、教えることもできる。
でも、その周りにある細々した仕事——申込の管理、入金の確認、メールの配信、Zoomの設定——が、講師の時間を食い潰している。
そこを丸ごと引き受けるのが、セミナー事務局です。
会社に雇われる「事務職」ではありません。
講師と直接、業務委託で契約する、在宅のフリーランスです。
仕事内容:毎月、何をやるのか

具体的には、こんな仕事です。
申込者リストの管理と、入金チェック
セミナーの案内メール・リマインドメールの配信
Zoomの設定と、当日の受付
受講生からの問い合わせ対応
講座ページや申込フォームの設定(UTAGEなどの配信ツール)
ひとつひとつは、地味です。
特別な資格も要りません。
でも、思い出してください。
講師はこれができない、あるいは、やりたくないんです。
本当は講座の中身を磨いたり、集客のための発信をしたりすることに時間を使いたいのに、気づいたら一日が"事務"で終わっている。
だから、この地味な仕事を安心して任せられる人は、講師にとって「いてくれたら助かる人」ではなく、「いないと回らない人」になります。
なぜ「空席だらけ」なのか
僕は昨年12月、400名規模の業界イベントで、セミナー講師の方々に片っ端からこう聞いて回りました。
3人に聞いて、3人とも「いません」。
これが現場の実態です。
オンライン講座の市場は広がり続けていて、「教えたい人」は増える一方。
でも、それを支える事務局の側は、圧倒的に足りていません。
実際、クラウドソーシングには「UTAGE構築サポート・1案件10万円超」といった募集まで出ています。
任せられる人が足りないから、講師側がお金を出して探している——そういう状況です。
収入モデル:1契約で、いくらになるのか
相場感をお伝えします。
派手な数字ではないですよね。
でも、大事なのは金額の大きさではなく、これが「毎月続く」ことです。
実例をひとつ。
うちの講座の卒業生Nさんは、ヨガ講師出身で、事務局のお仕事は完全未経験でした。
そのNさんがいま、初月5.5万円、その後3.3万円×5ヶ月の継続契約で、在宅で働いています。
(この話は ヨガ講師だったNさんが、在宅で毎月3.3万円を受け取り続けている話 に詳しく書きました)
「在宅で稼ぐ=案件を取り続けること」という思い込み
ここで、多くの人が信じている"常識"の話をさせてください。
在宅ワークで稼ぐには、スキルを磨いて、案件を取り続けるしかない——。
動画編集、Webデザイン、ライティング。
スキルを学んで、クラウドソーシングで営業して、納品して、また次の案件を探す。
この常識、半分だけ正しくて、半分は間違っています。
正しいのは、「スキルが要る」という部分。
間違っているのは、「案件を取り"続けなければならない"」という部分です。
たとえば月3万円を動画編集で稼ぎ続けようとすると、単価によっては、年に92件も案件を取る計算になります。
92件。営業だけで1年が終わります。
稼げない原因は、あなたのスキル不足ではありません。
「納品したら終わり」の単発市場で戦っているからです。
セミナー事務局は、契約はたった1件でいい。
セミナーは毎月動くので事務局の仕事も毎月あり、講師のビジネスが続く限り、契約が続きます。
営業を頑張り続ける仕事ではなく、目の前の講師を支え続ける仕事なんです。
オンライン秘書・在宅事務と、何が違うのか
「それって、オンライン秘書と同じでは?」と思った方へ。
近い仕事です。でも、決定的な違いが2つあります。
違い【1】:専門特化しているか
オンライン秘書や在宅事務は、メール対応も、経理補助も、資料作成も……という「何でも屋」になりがちです。
何でも屋は、代わりがいくらでもいるので、単価が上がりにくい。
セミナー事務局は、「セミナービジネスの裏方」に特化した専門職です。
講師の業界には独特の流れ(集客→販売→講座運営)があり、それを分かっている人は代えがききません。
違い【2】:時給か、月額か
オンライン秘書の多くは、時給や作業量ベースです。働いた時間の分だけ。
セミナー事務局は、月額の業務委託契約が基本です。
「あなたにこの現場を任せる」という契約なので、収入の読みが立ちます。
つまり——同じ在宅の裏方仕事でも、「作業を切り売りする側」から「現場を任される側」に立てるのが、セミナー事務局です。
向いている人、向いていない人
正直に書きます。
センスの勝負ではありません。
型を覚えれば回せる仕事です。
だからこそ、完全未経験のNさんが現場に立てました。
よくある質問
Q. パソコンが苦手でも、なれますか?
プログラミングや難しい関数は使いません。求められるのは「正確さ」と「期日を守ること」。ツールの操作は、型を覚えれば大丈夫です。
Q. 資格は要りますか?
要りません。この仕事の"資格"は、講師からの信頼と、実務の型だけです。
Q. 働く時間は?
フルタイムで張り付く仕事ではありません。セミナーの動きに合わせて、毎月コンスタントに作業が発生するイメージです。在宅なので、家庭との両立もしやすい働き方です。
知っておくと得する、この業界の「1年のリズム」

これは現場にいる人間しか書けない話なので、書いておきます。
セミナー業界には、季節のリズムがあります。
大きなプロモーション(新しい講座の募集)は、秋(9〜10月)と春(3〜4月)に集中します。
つまり、講師が「人手が足りない!」と一番騒ぐのもこの時期。
逆算すると——
夏(7〜8月)と冬(1〜2月)に準備を始めた人が、ちょうど繁忙期の現場に間に合います。
「いつか始めよう」の"いつか"に、実は正解の時期があるんです。
なり方:3つのルート
僕がやっている方法は【3】です。セミナー事務局養成講座で、実務の型・相場の考え方・講師との仕事の進め方までを教えています。
この仕事のいちばんの関門は、実は「最初の1件目の契約」を安全に越えることです。
装備がそろっている人と、そろっていない人。現場での信頼のされ方が、まるで違います。
まとめ:席は、空いています
この記事の要点です。
セミナー事務局=講師の裏方を引き受ける、在宅のフリーランス
仕事は地味。でも講師にとって「いないと回らない人」になれる
1契約・平均月3万円前後が毎月続く。3社で月9万円も現実的
稼げない原因はスキル不足ではなく、「単発市場」で戦っていること
未経験でも、型を覚えれば回せる
講師の増えるスピードに、事務局の供給が追いついていない。
だからこの席は、いまも空いたままです。
最初の一歩は、ここから
この記事を読んで、「ちょっと気になるかも」と思った方へ。
僕は、セミナー事務局養成講座 をやっています。
実務の型から、相場の考え方、講師との仕事の進め方までを教えています。
Nさんも、ここから現場に立ちました。
とはいえ、いきなり講座を検討する必要はありません。
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